ブラックティア

A40というイベントでは前回より、当方の興味のあるサークルさん方に営業に回り、所によっては招聘という形を取らせて頂いております。今回はその発想をさらに一歩進め、当方が注目する新進気鋭の「A40」なサークル様を招聘し、イベントをあげて紹介していく事を試みます。

記念すべき第一回目としてご紹介しますのは、現在ジャンプルーキー等で「ブラックティア」を連載されております、沙岬宙海さんです。

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当イベントに当方が込めている想いの一つに「年齢を重ねてから漫画描き始めた方でも、10代と同じような輝かしい気持ちで参加出来る場を作ること」というものがあります。

沙岬宙海さんから当方に連絡を頂いたのは、今から丁度1年ちょっと前、2020年の11月になります。ブラックティアという漫画の存在は、それまでもTwitterで度々目にはしてきていたのですが、未読だったのでこの機会に目を通したところ…圧倒され、かぶりつきで最新話まで読み通してしまいました。

この恐るべき「ブラックティア」を現在も描き続けている沙岬宙海さんの現年齢は、なんと60歳。漫画自体を描き始められたのも55歳からだそうです。

「ブラックティア」を一言で表現しますと、SF戦記となるでしょう。しかしその世界観は中々冷徹です。「善も悪も存在しない。人間の思考がそれらを作り出すのだ」このシェークスピアの言葉が、話の冒頭に置かれています。戦況は常に動き続け、それぞれの人物が取るべき行動も刻々と変わり続け、強者は容赦なく弱者を蹂躙し、それらは冷徹に合理的に描かれていきます。とはいえ物語としてカタルシスを放棄したものでは決してなく、むしろ第一部はその辺ちゃんと解き放った上で締めくくられてますので、案外気負わず読める作品です。

皆様もご承知のように現在ウクライナ危機の真っただ中ですが、国際紛争の根源を考えるにあたっても、この「ブラックティア」を読むには非常にタイムリーなタイミングだと思います。BOOTHでの単行本(自費出版)販売の他、各Webコミックサイトにて公開されています。

BOOTH:https://cosmic-cape.booth.pm/
ジャンプルーキー:https://rookie.shonenjump.com/users/1609047349018046508
マンガボックス:https://www-indies.mangabox.me/episode/50765/
アルファポリス:https://www.alphapolis.co.jp/manga/637294606/967107524

今回のA40はその沙岬さん直々にご出展を頂き、カタログにはインタビュー記事を掲載する予定となっております。是非とも当日、頒布物と併せてお読みください。